「オーストラリア自転車旅|実際に使った調理ギア全公開!フライパン・ストーブ・カトラリーのリアル評価」

ギアレビュー

クッカー編:水が貴重な旅では“洗いやすさ”が命

オーストラリアのアウトバックでは、水は限られた資源。だからこそ、料理道具を選ぶ際に「洗いやすさ」はとても大事なポイントになります。今回は、実際に使った4種類のクッカーについて、使用感をリアルにレビューしていきます。

ボットHD(バーゴ)

【評価】★★☆☆☆

お湯を何度か沸かした程度で、出番は少なめ。ただし、フタがしっかり閉まる構造のため、クッカー内にカトラリーやマグなどを収納する“ケース”として活用できました。スタッフサック不要で、ザック内もすっきり。軽量であることも大きなメリットです。

テラHEウィークエンド(オプティマス)

【評価】★★★★☆

セット内容のうち、パン部分は取り皿に、ポット部分はお米を炊くための鍋として大活躍
特筆すべきはノンスティックコーティングの性能。焦げ付きがなく、炊飯後の後片付けも圧倒的に楽でした。これはアウトバックでは非常に助かる点です。

底部の蛇腹構造が熱効率を上げている。お湯を沸かすスピードも早いような気がする

※ノンスティックコーティングとはフッ素樹脂加工の一種で耐久性・耐食性に優れ、キズや磨耗にも強いコーティングです。(スター商事HPより)

アルパインフライパン18cm(モンベル)

【評価】★★★★★(MVP)

今回の旅のクッカー部門MVP
パスタ・炒め物など日々の料理にフル活用。ほぼ毎日使っていました。
最大の魅力は汚れの落ちやすさ。油やソースも1回拭くだけでスルッと取れるので、水の使用を最小限にできました。乾燥もあっという間で、撤収時もストレスゼロ。焦げ付きゼロ。

フォールディング皿(モンベル)

【評価】★★★☆☆

軽くて薄く、「一応持っていくか」くらいのノリで選んだものの大正解
受け皿として、またキズだらけの自分の皿はまな板としても代用可能。収納しやすく、場所をとらないので一つあると便利。

火まわり編

オプティマス ノヴァ(ガソリンストーブ)

【評価】★★★★☆

ガソリン/灯油など、複数の燃料に対応するマルチフューエルストーブ。しかもアダプター不要でそのまま使える点が非常に優秀。
ガソリンストーブといえばMSRやSOTOが有名だが、人と被らないギアを選びたいならオプティマスは選択肢として十分アリ。実際に海外軍隊でも使用されているほどの信頼性。

オプティマス フューエルボトル(890ml)

【評価】★★★★☆

3週間の旅をこの1本で余裕で乗り切れた
ボトル径がちょうど自転車のドリンクホルダーにぴったりで、収納しやすく運搬もラク。さらに、緑色のボトルに白文字のロゴが自転車に映えるデザイン性もGood

プリムス フェムトストーブ(ガスストーブ)

【評価】★★★★☆

実際に使用したのはキャンプ場でフリーのガス缶を拾った後だけ(残り3日間)
でもこの軽さは魅力的。本体64gで、予備ストーブとして携帯するには理想的なサイズと重さ。弱火〜強火まで火力調整も簡単。弱火ができるのがガソリンストーブとの大きな違いで感動した。
今回はガソリンで通したが、もしものときの保険としては優秀な選択肢だった。

ライター(現地調達)

【評価】★★★☆☆

ガス・ガソリンにかかわらず、火種は現地で安価に調達可能。特にこだわりがなければ、現地で買えばOK。機内持ち込みもできるので日本からもっていけるが、余計な面倒は増やしたくない。

ガソリン vs ガス:選定の基準とコスト面

  • 入手性:OD缶はアリススプリングスでは入手可能だが、250g缶で1000円超とかなり高価。ガソリンなら安価かつ入手性も比較的高い
  • 扱いやすさ:ガスは火力調整しやすく、手軽。ガソリンは少し手間がかかるが、信頼性とコストで選ぶなら圧倒的にガソリン
  • 燃料の持ち運び:フューエルボトル1本で3週間持った実績は、長期旅での安心感に直結

カトラリー&周辺アイテム

T-406 トラベルマグ450(バーゴ)

【評価】★★★★☆

紅茶やコーヒーを飲むとき、アルファ米にお湯を注ぐとき、何度も活躍。
このマグ自体でお湯を沸かすこともできるし、別のクッカーで沸かして移して飲んでもいい。
容量450ml・重量63g。もっと軽いマグはあるが、使いこむほど味が出る”チタンの風合いがたまらない

T-217 チタニウムフォールディングスポーク(バーゴ)

【評価】★★☆☆☆

軽量でコンパクトだが、アルファ米やお米など重たいものをすくうとストッパーが外れやすいのが難点。
また、折りたたみ構造のため、少し短く感じる場面も。

T-223 チタニウムチョップスティック(バーゴ)

【評価】★★★☆☆

持ち手はチタン、先端は木製で、軽さと口当たりの良さを両立
収納は筒に差し込むタイプなので、若干衛生面が気になるが、見た目と使いやすさで満足

オピネル #7(ナイフ)

【評価】★★★☆☆

ステンレススチールの7番を愛用。定番中の定番。切れ味良好で、野菜のカットから簡単な調理までオールマイティに対応。
錆びにくいステンレス仕様で、旅先では安心。

スポンジ(オプティマス)

【評価】★☆☆☆☆

クッカーとセットでついてきたスポンジ。泡立ちは悪い。日本から持参しよう。

まとめ:旅と共にあるギアは、料理の可能性を広げてくれる

オーストラリア中央部、アウトバックを走り抜ける旅の中で、調理ギアはただの道具ではなく、“旅を快適にするパートナー”でした。

  • モンベルのフライパンは【毎日使ったMVP】
  • ノヴァのガソリンストーブは【頼れる相棒】
  • バーゴのマグやカトラリーは【軽くて渋いギアたち】

旅のスタイルによって、必要なギアは人それぞれ。だけど、「コンパクト」「軽量」「手入れがしやすい」は、どの場面でも共通してありがたみを感じる要素でした。

限られた水、限られた燃料、限られたスペース。その中で快適に料理できるギアを選ぶことは、旅の質に直結します。

この記事が、あなたの次の冒険の装備選びの参考になればうれしいです。

おまけ:実際につくったレシピをご紹介

まずタマネギとカルパスを炒める。

火を通したいタマネギを先にしっかり焼いて甘みを出す。カルパスも焼いて油を出させる。

焼けてきたところでトマトとツナ缶を投入。

トマトは敢えて大きめにカット。

これらは生でも食えるからね。

軽く炒めて、醤油をたらす。

醤油を入れたら早めに火からおろす。

醤油に火をいれすぎると香りが飛ぶ

出来上がったものにレタスをのせて完成。

そうやってこだわって作った炒め物を食べてみよう。

うん、味はいつもと同じだ。うっすら醤油の味とちょっと感じる脂感。でも旅中はこれがうめぇんだよな。

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