【徹底レビュー】ブルーアイス「スタッシュUL 25L」軽量バックパックを1年以上使い倒した感想

ギアレビュー

多用途に使える「軽さ」が武器のザック

韓国を自転車で旅したとき、装備の軽量化はまさに命題でした。
飛行機の受託手荷物制限、観光時の持ち歩きやすさ、そして登山でも使える汎用性──いろんな条件を考えた末に選んだのが、ブルーアイスの「スタッシュUL 25L」というバックパックでした。

そこから1年以上、このザックは僕の相棒として活躍し続けています。
バイクパッキング、低山ハイク、アルプスのアタック、海外旅行、さらには日常使いまで──あらゆるシーンで試してきました。

今回はそんな「スタッシュUL 25L」の魅力と、実際に使って感じた良い点・惜しい点を、忖度なしでレビューしていきます。

1. スタッシュUL 25Lとは?特徴をざっくり紹介

スタッシュUL 25Lは、フランスのマウンテンギアブランド「ブルーアイス(Blue Ice)」が手がける超軽量バックパックです。

特徴はなんといってもその軽さ。通常でもわずか340g、付属のパーツを外していくと240gほどまで軽量化できる、UL(ウルトラライト)志向の登山者向けモデルです。

究極の多様性とミニマリズムを探しているすべての人のためのバックパックです。

ブルーアイスバックパックの中で最も軽く、最も収納しやすいアルパインパック。更に軽量化をしたいときには、240g まで軽量化可能。 その状態でも完全なアルパインパックの機能を提供し、一般的な軽量サミットパックよりもはるかに優れたパフォーマンスを発揮します。

サイズ:53×28×26cm
背面長:ワンサイズ
重量:340g(付属品全て外して240g)
素 材/UHMWPE 210d リップストップ、40d リサイクル高強度ナイロン、Bluesign認証 & PFC フリー
カラー/パールブルー
生産国/ベトナム製

ケンコー社HPより

  • 容量:25L(体感ではもっと入る印象です)
  • 背面パネルなし(クルクルと丸めてメインザックに収納できる)
  • シンプルな1気室構造+ピッケルホルダー付き
  • サイドメッシュポケット、チェストストラップ付き

軽さやシンプルさを追求しつつも、登山ギアとしての最低限の機能はしっかり備えられています。
実際、僕は登山だけでなく、韓国やオーストラリアの自転車旅、旅行、通勤などにも使ってきました。

2. 自転車・登山・旅行で使ってみた感想

スタッシュUL 25Lとの付き合いは、2023~24年年末年始の韓国自転車旅から始まりました。
バイクパッキングスタイルで装備を自転車に取り付けつつ、このバックパックは常に背負って走っていました。背面にパネルがないおかげで身体にピタッとフィットして、前傾姿勢でもブレずに安定。意外にも、自転車との相性がかなり良かったんです。

韓国はバイクパッキング+バックパックスタイルでいきました

オーストラリア旅のときは、ザックをキャリアの上に積んでストレージバッグとして活用。形がシンプルだから、固定もしやすい。キングスキャニオンやウルル(エアーズロック)でバックパックとして背負ってハイキング・観光しました。

エアーズロックだ!と思ったらニセモノだった!で有名なマウントコナー

登山では、日帰り低山やアルプスでのアタックザックとして活躍。軽さと収納力があるので、行動食・水・レインウェア・ファーストエイド、インサレーションなど余裕で入ります。

テント地まではメインザックで、ピークハントはスタッシュULで

ただし注意点としては、大峯奥駈道を歩いたときに15kg以上の荷物を入れて使ったのは完全に失敗ショルダーハーネスがペラペラなので肩が死にました。タオルを挟んでなんとかしのぎましたが、このザックにその用途は想定されてません(笑)たぶん。

あと試してみたけど個人的にイマイチだったのが通勤や普段使い。背負ったままの状態で水筒を取り出すのが難しかったり、財布や小物を取り出すために毎回ザックを下ろす必要があったり。これはもう「用途が違う」感覚。日常からブルーアイスを背負う高揚感はあるけどね!


3. スタッシュUL 25Lの良かった点

とにかく軽い
何をおいてもこれ。ULザックに求められる「背中にいることを忘れるレベルの軽さ」が実現されてます。

見た目以上に入る
薄手の生地で内寸が広くとれるので、25L表記以上に入る体感。旅行用としても活躍。

外付けも安定
ピッケルホルダーや細いコード類で、アックス・ポール類も保持できるのが意外と便利。

背中にフィット
自転車で前傾になると、背面パネルがないのが逆にフィット感を高めてくれる。

軽い旅に最適
フライト時の機内持ち込みもOK。機内バッグとしても優秀です。


4. 惜しいと感じた点・注意点

サイドアクセスなし
一気室構造なので、底の方に入れたものを取り出すのが地味に不便。

軽さとのトレードオフなので、僕は許容します!

ドローコードが長すぎる
ずっとぶらぶらして邪魔。ポケットにしまえばいいけど、毎回は面倒。

ぶらーん
それようのポケットは一応ある

キーリーシュポケットが使いづらい
チャックがテープの下に隠れていて、いちいち外さないと開けられない。

これをみてください。お分かりいただけるだろうか。

使えへんやないかーーい!

しかもキーリーシュは写真右側についてる。

走るとハーネスがズレる
肩幅が狭めの自分にはちょっとフィット感が甘い。チェストベルトで調整必須。

普段使いには不向きか
ポケットの配置や形が、街用というより完全に登山用設計。(当たり前)毎日使うにはストレスあり。

重い荷物はNG
15kg以上は無理です。ハーネスが薄く、肩が即死します(笑)。

俺の鍛錬が足らんだけ!?


5. どんな人におすすめか?

日帰り登山メインの人
水・行動食・レインウェアなど基本的な荷物で、軽くサクッと登りたい人に。

UL志向のアタックザックを探してる人
山小屋泊・縦走中のサブザックとして超優秀。軽くて小さく収納できるのが◎。

旅好き・ミニマリストなバックパッカー
荷物を減らして、機内持ち込みだけで旅したい人にドンピシャです。

香港旅行での一幕。香港のケンタッキーのエッグタルトはロードストウズベーカリーと同じレシピらしい

6. まとめ

軽さと収納力を両立した「ブルーアイス スタッシュUL 25L」は、旅好きやUL登山者の強い味方です。

日帰り登山、アタックザック、海外旅行の機内バッグ──その場面ごとに活躍の幅を見せてくれる、まさに“軽量万能ザック”でした。

正直、万人におすすめできるわけではないけれど、「軽さ」「多用途」「携帯性」にピンときた人なら、きっと気に入るはずです。

スタッシュUL 25Lの商品ページ(ケンコー社)

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