バーゴ BOTシリーズ徹底比較レビュー|水筒×クッカー×ギア収納の最強チタンギアはどれ?

登山

この記事でわかること

この記事では、VARGO(バーゴ)の人気チタンギア「BOTシリーズ」を徹底比較します。

  • BOTって何?どう使うの?
  • BOT/BOT HD/BOT 700/BOT XL/BOT Bowlの違いとは?
  • 実際に使って感じたメリット・デメリット
  • どんな人にどのモデルが向いている?

実際に「BOT HD」を使って、オーストラリアの自転車旅やキャンプ・登山を経験した筆者が、リアルな使用感を交えて紹介します。どれを買うか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

BOTとは?特徴と使い方

「BOT」とは、「ボトル(Bottle)」と「ポット(Pot)」を掛け合わせた造語で、水筒にもなり、クッカー(鍋)としても使えるチタン製ギアです。

一般的なボトルと違い、直火にかけて湯を沸かせるのが最大の魅力。さらに、フタ付き・密閉構造により、食料や調理ギア、スナックなどを安全に持ち運ぶ“ギアコンテナ”としての役割も果たします。

BOTの特徴まとめ

  • 直火OKのチタン製:軽くて丈夫、サビにも強い
  • スクリューキャップで密閉可能:水や調味料、アルファ米などをこぼさず運べる
  • 計量目盛つき:水の分量調整や調理がしやすい
  • UL志向にぴったり:ひとつで二役=軽量化&省スペースに貢献

登山、自転車旅、バイクパッキング、バックパッカーなど、軽量装備かつ多用途を求める旅人にはぴったりのクッカーです。

ラインナップ別比較

バーゴ BOTシリーズには、以下のようなモデル展開があります。それぞれのサイズ・重量・特徴・価格を比較表でまとめました。

T-427 BOT

HPより

元祖BOT。最もシンプルなハンドルレスモデル。バーゴからリフターも販売されている。

T-482 BOT HD

筆者愛用モデル。HDはフォールディングハンドルの略。たぶん。

T-496 BOT XL

最も収納性の高いモデルだろう。ガス缶に加え、ストーブ、箸、スポーク等が収納できる。どのようなトレイルセットを作るかはあなた次第だ。

T-466 BOT 700

BOTシリーズ最軽量モデル。SOD-710Tなど小サイズのガス缶が収納できる。UL志向強めの方にオススメできる。

モデル名容量重量サイズ(高さ×直径)特徴価格(税込)
BOT1.0L147g160mm × 105mm元祖BOT。軽量モデル。ハンドルなし。¥22,550
BOT HD1.0L153g160mm × 105mmフォールディングハンドル付き、頑丈設計¥23,650
BOT XL1.1L156g125mm × 125mmより大容量&広口。ガス缶も収納可¥23,650
BOT 700700ml138g122mm × 105mmよりコンパクトな最軽量版。ハンドルあり¥21,780

※すべてスクリュー式の密閉フタつき。耐熱Oリング搭載。フタを閉めたまま加熱はNG(爆発の恐れあり)


BOT Bowl(ボットボウル)

BOTシリーズとセットで使えるボウルも存在。重ねてスタッキングでき、蓋を皿として使ったり、サブの調理器具・カップ代わりにもなります。

HPより
  • 重ねられる・軽い・直火OKと三拍子そろった良品
  • 単体でも小型クッカーや取り皿、鍋のフタとしても◎

実際に使ってみた感想(BOT HD使用レビュー)

筆者が実際に使っているのは「BOT HD」。3週間のオーストラリア自転車旅を中心に、国内の登山やキャンプでも使用してきました。以下、リアルな使用感をまとめます。


良かった点

  • フタがスクリュー式で密閉できる:ギアをそのまま中に収納でき、スタッフサック不要。収納の手間が減る。
  • 湯たんぽ代わりになる:お湯を入れて寝袋にイン。ただしそのままだと熱すぎるので、靴下や布で包むとちょうどいい。
  • メモリ付きが便利:水量の目安がわかりやすく、炊飯やスープ調理に重宝。
  • チタンの風合いが育つ:使うほどに表情が変わるチタンの質感が魅力。
  • 密閉できる=事前仕込みに便利:行動中にアルファ米やパスタを水で戻す「ウォーターイン調理」も可能。

いまいちな点・注意点

  • フタが開かなくなることがある:気圧差で中の空気が膨張・収縮し、開けづらくなることも。つまようじなどでパッキンに隙間を作れば解消。
  • 本格的な調理には不向き:チタンは熱伝導が低めで、炒め物や煮込みには不向き。お湯を沸かす用途がメイン。
  • 高価:BOTシリーズ全体にいえるが価格はめちゃ高め。スタイルが固まってきた人向け。

調理・湯沸かしの使い勝手

  • 沸騰が早い:肉厚チタンだが1L程度ならサクッと沸く。
  • フタの使い方に注意:フタを閉めたまま加熱すると爆発の恐れあり!加熱時は必ず逆さに置く。
  • 湯切りや注ぎにも工夫が効く:フタを緩めて少しずらすことで湯切りもできる。

水筒としての使用感

  • 水漏れゼロの安心感:密閉力が高く、揺れる自転車旅でも漏れなし。
  • そのまま煮沸できるのが強み:沢で汲んで→煮沸して→飲む、という一連の動作が1つの容器で完結。

スタッキング・収納性

  • マグ・カトラリー・ストーブが収納可能:中にアルファ米や小物を詰め込めばデッドスペースゼロ。
  • ギア収納ケースとしても優秀:クッカー兼ギアケースとして活用できるのがBOT HDの真骨頂。

自転車旅や登山での携帯性

  • ダウンチューブ下にバイクパッキング可能:密閉できるので水や道具を入れたまま外付けOK。
  • タフな構造でハードな環境にも◎:多少ぶつけても変形・破損なし。

他クッカーやボトルとの比較

BOTシリーズは、クッカーとしてもボトルとしても使えるという唯一無二の存在ですが、他社製のUL(ウルトラライト)クッカーやボトルとも比較してみましょう。


他社製クッカーとの違い

比較対象特徴BOTシリーズとの違い
エバニュー Ti Mug Pot 500/900超軽量、シンプルな構造密閉できない。収納力・多用途性はBOTが優位。
トークス 750ml ポット軽くて値段も手ごろスタッキング性や湯沸かし性能は良好だが、水筒代わりには使えない。
ジェットボイル(バーナーセット)圧倒的な沸騰スピードクッカーとして特化。調理器具としては優れるが重量や汎用性に欠ける。

BOTの強みは、「1台2役の多用途性」とタフな構造、そして密閉性」。特に容器を1つにまとめたいミニマリスト志向の人には圧倒的にフィットします。


他社製ボトルとの違い

比較対象特徴BOTとの違い
ナルゲンボトル軽くて丈夫、安価火にかけられない。中身の温度変化にも弱い。
SIGGボトル(アルミ)軽量・頑丈・おしゃれ直火不可。クッカー代用はNG。
ハイドレーション系軽量で飲みやすい煮沸や調理不可。密閉してザック外に付けるのもやや不安定。

BOTは、「水筒の形をしたチタンポット」という唯一無二の存在。沸かす・持つ・仕舞う、がすべて1つで済むことが最大の武器です。

んな人にどのモデルが合う?【シチュエーション別に紹介】

BOTシリーズはどれも魅力的ですが、使い方やスタイルによっておすすめモデルは変わってきます。ここでは、シチュエーション別に「あなたにぴったりのBOT」をご提案します。


ソロ登山・UL装備派 ➡ BOT 700

  • おすすめポイント:
    • 軽量(138g)&コンパクト
    • ソロでの湯沸かしや軽食調理にちょうどよい容量(700ml)
    • ハンドル付きで調理も安定
  • こんな人に:
    • 軽さを最優先するUL(ウルトラライト)登山者
    • 荷物を極限まで削りたい人

自転車旅・長距離キャンプ旅 ➡ BOT HD

  • おすすめポイント:
    • 丈夫な肉厚チタンでハードユースにも◎
    • スクリュー式フタで密閉&揺れても漏れない
    • ギアや食品の収納コンテナとしても便利
  • こんな人に:
    • 自転車旅や長期旅で、ボトルとクッカーを兼用したい人
    • 荷物の入れ替えの手間を減らしたい人

車中泊・ベースキャンプスタイル ➡ BOT XL

  • おすすめポイント:
    • 大容量(1.1L)でOD缶やストーブも収納可
    • 調理スペースが広く、ボウル代わりにもなる
    • 重くても構わないシチュエーションで真価発揮
  • こんな人に:
    • クルマやバイクパッキングで重量を気にしなくてよい人
    • 一度にたくさん湯を沸かしたい人

料理も楽しみたい・スタッキング派 ➡ BOT + BOT Bowl

  • おすすめポイント:
    • BOTを鍋、Bowlを皿やフタ、調理用器具として使える
    • スタッキング可能で収納効率がいい
    • クッカー兼食器セットとして万能
  • こんな人に:
    • 調理をしっかり楽しみたい派
    • グルメなアウトドア好き

まとめ|BOTシリーズは「1台二役+チタンのタフさ」で選ぶ

バーゴのBOTシリーズは、水筒とクッカーを1台でこなすというユニークな立ち位置を貫くギアです。

軽量で、直火OKで、しかも密閉できるという圧倒的な多機能性。登山や自転車旅、ULハイキングにおいて「1gでも減らしたい・荷物を減らしたい」人にとっては、まさに理想的な相棒です。

筆者が3週間のオーストラリア自転車旅で使ったBOT HDは、まさに「使えば使うほど味が出る」ギアでした。湯沸かしも水運びもギア収納もこなす頼もしさ。高価ではありますが、それに見合う価値はあります。


✔ 最後にひとこと

あなたのスタイルに合ったBOTは見つかりましたか?

  • 軽さ重視のUL登山者なら BOT 700
  • 頑丈で多機能なギアを求める長期旅派なら BOT HD
  • 調理メイン&大容量派なら BOT XL
  • スタッキングしたい人は BOT + Bowl の組み合わせもおすすめです。

ぜひ、自分のアウトドアスタイルに合わせて選んでみてくださいね!

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